マグロ状態で性的サービスを受けれる密着エステブログ:2015年08月28日


祖母が最初に倒れたのが一昨年の暮れで、
それから二ヶ月とたたないうちに二度目、病名は脳梗塞だった。

医者からは二度目はないといわれていたが、
それでも両親と見舞いに行ったボクに向けて、
祖母はやつれた顔で微笑んでくれた。

倒れたのは親父方の祖母で、
つまりボクの親父の母になるわけだが、
当の親父は少しだけ病室に顔を出すと、
すぐにまた廊下に置いてあるソファーに戻ってしまう。

母は少し呆れていたが、
ボクには親父の気持ちが良くわかった。

ボクも本当は
ここには来たくなかったのだ。

祖母は大変元気な人で、
脳梗塞で倒れるまで、日々畑仕事に精を出していた。

お正月などに顔を出しに行くと、
こっちが困ってしまうくらいの笑顔を向けてくれる。

ボクの中で、
祖母はずっとそういう人だった。

だからこそ、ボクは嫌だった。
やせ細り、言葉を詰まらせ、家族の名前も思い出せない、
そんな祖母を見るのがなんだか申し訳なかった。

それではまるで病人じゃないか。
祖母は病人であってほしくなかったのだ。

ボクは、
居心地の悪さを感じていた。

それを隠すために
ボクはずっと微笑んでいようと決めた。
祖母になにも出来ないボクは、
それくらいしかできなかった。

祖母はそんなボクを見ていてくれたのだろう、
帰りがけに一言だけ
「笑顔が素敵な子になったね」
そうボクに言って笑った。

ボクはただただ申し訳なくて、
やはり微笑むことしかできなかった。

祖母が亡くなった日の真夜中遅く、
親父は泣いていた。
いつも寡黙で何事にも動じないかのように見えた親父が、
大声で泣いていた。

それをボクは部屋で聞きながら
人が死ぬということの意味を知り、
そして家族というものを思った。